2020年09月10日更新
転職エージェントってなに?転職サイトとはココが違う!
「今の仕事がやりたいことと違う……」なんて悩みを抱えていませんか?実はこんな悩みを持つている人は多いんです。
「転職すればいい」と思われるかもしれませんが、転職活動はなかなか大変なもの。
「イイ感じの求人が見つからない」「どんな仕事を希望しているのか自分でもよくわからない」「今の仕事が忙しくて転職活動の時間が確保できない」などなど。
転職活動に関するこれらの悩み、転職エージェントを活用すると解決できます。
今回は転職希望者にはぜひ知っておいてほしい転職エージェントについて解説。
転職サイトとの違いや利用するメリット、利用する際のコツをお教えします。
目次
- 1 そもそも転職エージェントとは?
- 2 「転職サイト」との違い
- 2-1 転職サイトとは
- 3 転職エージェントは何をしてくれる?
- 4 転職エージェントを利用するメリット・デメリット
- 4-1 転職エージェントを利用するメリット
- 4-2 転職エージェントを利用するデメリット
- 5 転職エージェントを上手に利用するコツ
- 5-1 担当者とは定期的に連絡を取る
- 5-2 2年以上は働くつもりということをアピールする
- 5-3 面談ではネガティブな内容も伝える
- 5-4 「合わない」と思ったら担当を変更してもらう
- 6 転職エージェントはこんな人にオススメ
- 6-1 転職活動に時間が割けない人
- 6-2 未経験の業種や職種に挑戦してみたい人
- 6-3 自分の市場価値を客観的に見て転職したい人
- 7 まとめ
副業のコツ編集部のゆうたです。
転職を考えている人に知っておいてほしいのが転職エージェントの存在です。
転職エージェントを活用できるかどうかで、転職活動の効率も満足度も大きく変わります。
今回は転職エージェントを紹介し、効率的に利用するコツやどんな人にオススメなのかを紹介します。
そもそも転職エージェントとは?
転職エージェントとは、ざっくりと言えば人材紹介会社です。
転職希望者と、人手がほしい企業を仲介して、お互いの希望を満たす転職の手助けをしてくれます。
具体的には、転職希望者が転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーという担当が面談して、希望者に合った求人の紹介や相談に乗ってくれたりします。
企業からは求人を預かり、その保有している求人を希望者に紹介します。
転職希望者と求人している企業の橋渡しをしているのが転職エージェントです。
そしてコチラの転職エージェント、無料で利用できます!
転職希望者としては嬉しい限りですね。
もちろん転職エージェントも無料で仕事をしているわけではありません。
転職希望者の入社が決定した場合、エージェントは企業側からお金をもらうというシステムで運営しています。
報酬は転職者の年収のだいたい20~30%で、結構良い金額です。
報酬がいいからエージェント側も必死にサポートしてくれます。
「転職サイト」との違い
転職する際に利用するものと言えば、転職サイトをイメージする人も多いでしょう。
転職サイトと転職エージェントには明確な違いがあります。
転職サイトとは
転職サイトは簡単に言えば「求人情報を掲載しているサイト」です。
転職サイトを利用する場合、転職希望者が転職サイトの求人情報を閲覧し、気になる求人があれば企業に応募するという流れになります。
自力で求人を探し、自分の希望に合う企業を自分で選び、自分で応募するという、自分自身の行動力が鍵になります。
行動力や判断力、決断力がある人は、転職サイトの活用に向いています。
転職エージェントは何をしてくれる?
転職エージェントを利用すると、エージェントが転職活動をサポートしてくれます。
具体的なサポート内容は主に以下の6点です。
転職エージェントがしてくれること
- 面談やカウンセリングによるキャリアプランの相談
- キャリアプラン、希望者の要望に合わせた求人紹介
- 職務経歴書、履歴書の添削・アドバイス
- 面接練習やアドバイスと言った面接対策
- 面接日時や入社日などの日程調整
- 給与の交渉、退職のアドバイス
利用するエージェントによってサポートの充実度や内容が微妙に違ったりしますが、大抵この6点はやってくれます。
面談やカウンセリングによるキャリアプランの相談
転職エージェントに登録すると、まずは担当エージェントと面談をします。
エージェントに正しく理解してもらうことが精度の高いサポートにつながるので、飾ってみせたりせずに話し合ってください。
「スキルがなくて、転職はうまく行かないんじゃないか……」といった不安なども伝え、一緒に解消していきましょう。
キャリアプランについての相談はエージェントによって様々で、割とすぐに求人案件の話に移るところも、キャリアアドバイスを重視しているところもあります。
キャリアについて相談したい場合は、面談前にその旨を伝えておくと満足できる面談になりやすいです。
面談では基本的に以下のことを話します。
面談で話すこと
- 自己紹介
- 経歴やこれまでの仕事の確認
- 転職の理由、キャリアプラン
- 転職の希望条件
初対面の人と話すのが苦手という人でもご安心を。
最近の転職エージェントはカジュアルな格好などの雰囲気作りもしてくれるので、緊張せずに面談できます。
エージェントも面談の経験が豊富なので、想像以上に話しやすい空気感です。
キャリアプラン、希望者の要望に合わせた求人紹介
希望を満たす求人が見つかったら応募に進みます。
応募はエージェントが代理で行うので、職務経歴書、履歴書など必要な書類を転職エージェントに提出します。
このとき、エージェントが書類を添削し、より通過率が高い書類になるようアドバイスしてくれます。
面接日時や入社日などの日程調整
書類選考を通過すると採用面接へ進みます。
面接日時はエージェントが企業と話し合って調整してくれます。
また、内定をもらえたら入社日も調整してくれます。
なにかと面倒な日程調整などは、エージェントが調整してくれるので、おまかせしちゃいましょう。
現在の仕事が忙しくて、日程の調整が難しい!という人には特にありがたいサービスですよね。
面接練習やアドバイスと言った面接対策
書類選考通過のときと同様、面接対策もサポートしてくれます。
面談で話し合った強みやアピールポイントを第三者目線でアドバイスしてくれるほか、事前に模擬面接などをしてくれます。
エージェントが面接に同席するようなケースもあり、なにかと不安な面接をバッチリ対策できます。
面接のコツを書いた本なども売ってますが、実際に話して練習や対策をしたほうが効果があります。
給与の交渉、退職のアドバイス
内定をもらったあともサポートしてくれます。
まず給与交渉です。
転職の目的の一つは給与のアップですよね。
繊細な問題なので交渉も気が引けてしまいますが、エージェントが代わりに交渉してくれます。
客観的なアピールなので本人が交渉するよりも給与アップを望めますし、メンタル的にも代行してくれるのはありがたいですよね。
現在の職場を円満に退職するアドバイスなど、転職が完了するまでエージェントがサポートしてくれます。
転職エージェントを利用するメリット・デメリット
転職エージェントを利用するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
転職エージェントを利用するメリット
自分の経歴や考えを整理できる
転職エージェントを利用する場合、最初に面談で経歴や希望するキャリアプランを話し合います。
実はこれがメリットの一つ。
他人に話すことでスキルや長所、考えが言語化されて自分の中で整理できます。
自分で描くキャリアプランや仕事の希望って、案外モヤッとしているんですよね。
言葉にして他人に説明することで、自分の中でも希望や目標がはっきりします。
言語化できないことでもエージェントに説明している間に、「〇〇ってことでいいかな」のように言語化してくれることもあり、自分のことを整理して見つめ直せます。
目的や希望がはっきりしていると、求人を探すときだけじゃなくて面接の時にもハッキリと受け答えできるようになります。
転職のプロが第三者目線でアドバイスしてくれる
自分で求人を探していると、視野が狭くなってしまいがちです。
転職エージェントでは転職希望者ごとに専任のエージェントがついてサポートしてくれます。
転職希望者のスキルや長所を客観的な目線で分析し、市場価値を教えてくれるのは大きなメリット。
第三者目線で自分の価値を知る機会はそう多くありません。
転職エージェントを利用すると、第三者目線でマッチする求人を紹介してくれます。
さらに企業の内情にも詳しい転職のプロのサポートを受けられる上、非公開求人にも応募できます。
自力では探せない求人や知り得ない情報も加味して求人を紹介してくれるのが、転職エージェントを利用するメリットです。
自分のスキルに自信がない……という人でも、話をしてみると自分の市場価値や意外な可能性に気づいたりします。
日程調整や書類添削などを無料でサポート
転職エージェントを利用する最大のメリットは、様々なサポートを無料で受けられる点です。
より選考を通過しやすい書類作りや面接対策は、自分一人では限界があります。
書籍などで勉強する手もありますが、どうしても費用がかかってしまいますよね。
転職エージェントではこれらの採用されるためのサポートを無料でやってくれます。
さらに、地味に嬉しいのは書類の応募や日程調整などをやってくれること。
こういった誰でも出来るけど面倒くさい作業を一括してエージェントに任せられるのはありがたいです。
こういった全面的なサポートを完全に無料で利用できるのは大きなメリットです。
転職エージェントを利用するデメリット
転職エージェントを使わない求人がある
転職エージェント経由で採用すると、企業側は年収の2~3割をエージェントに支払います。
応募が殺到する事務職などは、企業としては転職エージェントを利用する旨味がありません。
こういった人気が高い求人は転職エージェントだけに頼っていても紹介されにくいので、転職エージェントと同時に転職サイトも活用するのをおすすめします。
転職エージェントのホームページをチェックして、自分が希望する職種が得意なエージェントを利用するのがオススメ。
担当の質に左右される
転職エージェントは専任のエージェントが転職希望者を担当します。
この担当者の質によって転職活動が左右されてしまいます。
エージェントも人なので、転職希望者との性格的な相性もありますし、紹介するスタンスも人によって違うものです。
得意分野や業界の知識など、担当者と相性が良ければトントン拍子に進みますが、相性が悪いとなかなか転職が決まらない上に、決まっても不満の残る結果になったりします。
そして自分にあうエージェントが担当してくれるかどうかは完全に運です。
もし自分と「合わない」と感じたら、遠慮せずに担当の変更を申し出ましょう。
転職エージェントを複数登録して、自分にあった担当がついたエージェントを利用するのも一つの手です。
転職エージェントを上手に利用するコツ
より効果的に転職エージェントを活用するコツがあります。
担当者とは定期的に連絡を取る
希望者から見ると担当してくれるエージェントは一人ですが、エージェントからすれば担当する転職希望者は大勢います。
一つの求人に大勢の該当者がいた場合、「最近連絡をとった人」を優先して探すことが多いようです。
長期間に渡って全く連絡を取らずにいると、「すでに転職活動を終えたのかも」と判断されることもあります。
最低でも週に1回は連絡をとって、求人を逃さないようにしましょう。
「といっても、連絡って何を話せばいいの?」と悩む方もいるかも知れませんが、そんなに考え込む必要はありません。
せいぜいメールや電話で簡単な現状報告をする程度で十分です。
「どんな連絡をするか」じゃなくて、「連絡をしたかどうか」が重要です。
2年以上は働くつもりということをアピールする
エージェントは転職が成功すると企業から報酬をもらえますが、転職者がすぐに辞めてしまうと一部返金しなくてはなりません。
「そんなシステムがあるなら、辞めなさそうなベストマッチな企業を紹介してくれるだろう」という気もします。
そういった側面もありますが、エージェントによってはすぐに辞める可能性がある場合はあまり熱意を持ってくれません。
「数年間は働いて、スキルを磨こうと思っています」など、きちんと理由も付けてすぐには辞めないことをアピールすると、エージェントも注力してくれます。
面談ではネガティブな内容も伝える
エージェントと面談するとき、初対面で緊張しますし、退職理由や転職理由がネガティブな場合は言いにくいですよね。
しかし、エージェントには包み隠さず本音を伝えましょう。
エージェントは希望や適した仕事を理解した上で仕事を紹介します。
本音で話さないと結果としてミスマッチにつながってしまうこともあるので、「人間関係がうまく行っていない」「残業が多すぎて辛い」などネガティブなこともどんどん伝えましょう。
その内容を吟味して、それを解消するための求人を吟味してくれます。
ただし、「とにかく楽な仕事に就きたい」と仕事への意欲が疑われる発言はさすがにまずいです。
こういった言い方は避けて「ワーク・ライフバランスを良好に保ちたい」とするなど、言い回しは多少気をつけましょう。
「合わない」と思ったら担当を変更してもらう
「希望する業界への専門知識が乏しい」「もうちょっと吟味して紹介してほしい」「どうにも性格が合わない」など、担当するエージェントに不満を持つこともあります。
転職活動を成功させたいなら、合わないときは担当エージェントを変更してもらいましょう。
ちょっと気まずく感じるかもしれませんが、遠慮する必要はありません。
転職は人生を左右する大事な選択なので、変更を希望する場合はしっかり伝えましょう。
エージェント側は何人も担当しているので忙しく、合っていない相手に時間と労力を割くよりは変更してくれたほうがありがたいと思っています。
合わない担当のまま転職活動をするのは、転職希望者にもエージェントにも不幸な結果になります。
直接言うのが嫌という場合には、各サイトの問い合わせページなどを利用することで直接話さなくても変更可能です。
担当と相性がいいか悪いかで評価がまるで違います。
口コミなどを見ても担当したエージェントが違うのであまり参考になりません。
転職エージェントはこんな人にオススメ
転職エージェントをぜひ活用してほしい!という人はこんな人です。
転職活動に時間が割けない人
仕事をしていると、求人をしている企業の選考スケジュールに合わせるのが大変です。
さらに企業探し、履歴書や職務経歴書の作成・応募といった作業も合って、なかなか転職活動が進みません。
転職エージェントを利用すれば面倒な作業は全てやってくれる上、面接日程などの調整も全ておまかせできます。
転職活動に割ける時間が限られていても、サポートがあれば転職活動は進めていけます。
忙しくて時間がない方は転職エージェントを活用してみてください。
未経験の業種や職種に挑戦してみたい人
「こういう業界に関するスキルを身につけたい」とイメージを持っている人は転職エージェントがその助けをしてくれます。
全然経験がない場合は、どんな企業でどんな仕事をすればそのスキルが身につくのかわからないですよね。
転職エージェントを利用すれば、スキルを身につけるための仕事内容や企業、エージェントによってはその業界の細かい情報まで教えてくれます。
キャリアプランに合わせた最適な転職をサポートしてくれる転職エージェントは、業界に関する知識がない人にとっては非常に頼りになります。
「将来こんなことをやりたい」というビジョンがあるとキャリアプランも立てやすいので、エージェント側もやりやすいです。
自分の市場価値を客観的に見て転職したい人
転職エージェントを活用するメリットの一つは、エージェントが客観的にスキルや経歴、長所を判断して合っている仕事を紹介してくれる点です。
「転職はしたいけど、どんな業界や職種で働きたいかイメージできていない」という人は少なくありません。
そんな方は転職のプロである転職エージェントに相談し、本当に自分にあった業界や職種を聞いてみるのも有効です。
まとめ
転職はあなたの人生を大きく左右する大事なことです。
絶対に失敗したくないからこそ、一人ではなく転職エージェントの手を借りるという選択をおすすめします。
キャリアプランの設計や求人探し、採用対策、内定後まできっちりサポートしてくれます。
利用も無料ですので、転職でお悩みの方はぜひ転職エージェントに相談してみてください。
「転職エージェントを利用してみたいけど、どこを利用すればいいのかわからない」という方は、副業のコツ編集部が厳選した転職エージェントを下記の記事で紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
この記事を書いた人
副業のコツ編集部
副業のコツ