2020年06月04日更新
副業するなら確定申告も!おすすめの会計ソフト比較
副業をするときには、仕事の内容以外にも、色々なハードルがあります。
そのハードルの一つが「自分で確定申告をする」こと。
副業の年収が20万円以上になった場合、確定申告が必要になります。
普通のサラリーマンなら、おなじみの年末調整で会社が面倒な処理をしてくれますが、副業では確定申告を自分で行わなくてはいけません。
その確定申告に必須なのが「帳簿付け」です。
ですが「帳簿なんてつけたことない」「帳簿ってどんなふうにつければいいの?」なんて方も多いハズ。
副業をはじめたばかりなら知らなくて当たり前です。
ですが、未納税は「知らなかった」では済まされない大切なことです。
この記事では楽に確定申告できる方法をお伝えします。
忙しい年度末に初めての確定申告でパニクらないように今から準備しましょう!
帳簿付けには会計ソフトを使うのが一般的ですが、会計ソフトもかなり種類があります。
その中でオススメなのは「クラウド会計ソフト」。
とくに副業のコツ編集部では、freeeとMFクラウド会計を強くオススメします!
目次
- 1 まずはここから!クラウド会計ソフトって何?
- 1-1 銀行口座やクレジットカードと自動同期
- 1-2 スマホにも対応!いつでもどこでも使える
- 1-3 導入コストが安い
- 1-4 見積もりや請求書の発行が簡単
- 1-5 確定申告がとても楽
- 1-6 各サービスの認定税理士にクラウド会計プランで日々のサポートや確定申告を安く依頼できる
- 2 おすすめクラウド会計ソフト、freeeとMFクラウド
- 2-1 freee
- 2-2 MFクラウド会計
- 3 まとめ
副業のコツ編集部のゆうたです。
都内のSaaS系サービスがメインのIT会社に勤めながら、副業をしています。
確定申告の書類作成で四苦八苦していた頃の僕にクラウド会計ソフトの存在を教えてあげたい!
せめて皆様にはこの存在を伝えたい!
そんな思いから、今回は確定申告にも便利なクラウド会計ソフトをご紹介します。
まずはここから!クラウド会計ソフトって何?
そもそもクラウド会計ソフトとは、会計ソフトの一種です。
通常の会計ソフトは、ソフトウェアを購入し、パソコンにインストールして使用します。
しかしクラウド会計ソフトはその名の通り、クラウド上にデータを保存して会計処理を行う会計ソフトです。
ソフトウェアを購入するのではなく、サービスを提供している会社に使用料を支払って、インターネットを経由して利用します。
freee、MFクラウドにも共通するクラウド会計ソフトの優れている部分を見ていきましょう。
銀行口座やクレジットカードと自動同期
銀行口座から収入を受け取ったり、経費をクレジットカードで支払ったり……。
これらの入出金といった利用履歴を会計ソフトに入力するのは、経理業務でもかなり手間のかかる部分です。
クラウド会計ソフトでは、銀行口座やカード会社と自動的に同期して明細を取得できるように設定できます。
口座からの入出金やクレジットカードの利用履歴が自動で会計ソフトに反映されるのです。
明細を見ながら会計ソフトにいちいち入力という面倒極まりない作業を丸々カットできます!
作業時間だけでなく、延々と続く面倒な作業による精神的苦痛がなくなるのもすごく嬉しいポイントです。
スマホにも対応!いつでもどこでも使える
普通の会計ソフトではインストールしたパソコンがなければ使うことはできません。
外出しているときに帳簿を確認したい、なんてときも、会計ソフトを導入しているパソコンがないと確認や入力ができなかったのです。
しかしクラウド会計ソフトはインターネット環境と、アクセスするための端末があればどこでも使えます。
パソコンどころか、スマホでもめっちゃ気軽に利用できるのでおすすめです!
通勤中やちょっとした空き時間にもスマホでクラウド会計ソフトを操作できます。
とくに副業の場合、カフェやコワーキングスペースで仕事をすることも多いですよね。
そんなときでも見積書や請求書を作成できるのです。
さらにパソコンを買い替えたりした場合でも、再度インストールする必要などもなく利用できる点もポイント。
インターネットにさえつながれば、再度細かい設定などという面倒な作業をしなくてすみます。
時間や場所、端末を選ばずに利用できる点は、これまでの自宅のパソコンでしか使えなかった会計ソフトと比べると大きなメリットです。
さらにインストールしていたパソコンが壊れてしまった場合も、従来の会計ソフトだとデータを消失してしまうことがあります。
クラウド会計ソフトなら他のパソコンからアクセスできるので、データがクラウド上に安全に保存されているので、もうデータバックアップの必要もありません。
余計な心配をせずに気軽に使えて安心!安全!
導入コストが安い
クラウド会計ソフトの魅力的な点の一つは導入費が安いこと。
通常の会計ソフトの値段は数万円。
しかしクラウド会計ソフトはソフトウェアを購入せず、サービス使用料だけで済むのでコストが安いのです。
確定申告書の作成だけなら、最安値プランでも対応可能です。
freee | スタータープラン 月額払い1,180円 年額払11,760円 |
---|---|
MFクラウド会計 | パーソナルミニ 月額払い980円 年額払9,600円 |
クラウド会計ソフトは買い切りではなく、月ごと、年ごとに使用料を支払うので、どうしても維持費がかかってしまいます。
導入後もコストがかかるので逆に高く付きそう、なんてイメージがあるかもしれません。
しかしパッケージ版の会計ソフトも、買い換えることは案外多いのです。
ソフトがアップデートされたり、税法の改正があったり……。
windowsがバージョンアップして使えなくなる、なんてのはパソコンでソフトを使っていれば経験したことがある人も多いはず。あれ地味にイラッと来るやつですよね。
クラウド会計ソフトなら、常に最新のバージョンで利用し続けることができます。
見積もりや請求書の発行が簡単
仕事をする上で必ず必要になる書類が「見積書」「納品書」「請求書」です。
副業として仕事をする場合、こういった書類の作成などの作業はできるだけ簡単にして、仕事の方に力を注ぎたいですよね。
そんなときはクラウド会計ソフトにおまかせ!
クラウド会計ソフトと連動して発行すれば、これらの書類の発行は朝飯前です。
クラウド会計ソフトはこれらの書類のテンプレートがあるので、必要な項目を入力するだけで書類が作れます。
作成画面からそのまま取引先にメールで送ったり、郵送することも可能です。
さらに見積書・納品書に入力したデータをもとに、納品書・請求書に変換できるので、作業時間は大きく短縮できます。
請求書を発行すると、売上仕訳として転記される機能があり、売掛金の情報がクラウド会計ソフトに回収仕訳として転記される仕様です。
運営費用など毎月同じ請求書を発行している場合は、設定していれば自動発行する機能など。
書類の発行が簡単に済ませられる機能がマシマシ!です。
見積書や請求書を簡単に作れるので、仕事の方に集中できます。
確定申告がとても楽
クラウド会計ソフトの大半は、経理の知識がなくても使えるようになっています。
ソフトの案内に従って情報を入力していくだけで、確定申告書が作成できるのです。
いちいち「確定申告書 書き方」なんてググる必要がありません。
また、データ入力の手間が省けるというところもスゴいんです!
クラウド会計ソフトと連携しているネットバンキングを通した取引なら自動で記入、仕訳をしてくれるほか、レシートや領収書を写真で撮影するだけで、データ化して取り込んでくれる機能もあります。
確定申告書を作るのに必要なデータが、作成のときにはすでにソフトに入力済みになっているんです。
クラウド会計ソフトを活用して日々の記帳を行っていれば、確定申告書の作成もほぼ自動で行えます。
各サービスの認定税理士にクラウド会計プランで日々のサポートや確定申告を安く依頼できる
クラウド会計ソフトを使えば自分で記帳も確定申告もできちゃうから、税理士なんていらない!とお思いの方も居るでしょう。
しかし、クラウド会計ソフトを利用していても税理士に頼むメリットはあります。
第一に、クラウド会計ソフトがサポートしてくれても、仕訳や勘定科目の設定は自分で行うため、その設定が間違っていれば誤った内容の書類になります。
慣れないうちは税理士にサポートしてもらったほうが、提出前にチェックしてもらえるため、税務調査が入る可能性を低くできます。
税理士のサポートを受けると、節税対策などの提案もしてもらえるほか、クラウド会計ソフトの認定税理士であれば仕訳や自動入力の設定をサポートして、普段から使いやすいようにできます。
税理士にも頼むんだったら、最初からクラウド会計ソフトを使わずに丸投げでいいんじゃない?と感じる方もいると思います。
しかし経理業務のすべてを税理士に依頼するのではなく、クラウド会計ソフトで普段の記帳などを行い、書類のチェックや節税対策のアドバイスなど要所で税理士に相談する使い方だと、税理士への依頼費用はかなり抑えられます。
税理士サイドとしては割に合わないので嫌がる方もいますが、これを利用しない手はありません。
その上、クラウド会計ソフトの場合は税理士が簡単にデータにアクセスできるので、データのやり取りや確認作業は従来よりも格段にスピードアップします。
クラウド会計ソフト+税理士への相談を併用。これがコスパ最高!なんです。
freee、MFクラウド会計の税理士紹介サービス
とはいえ、クラウド会計ソフトを使える税理士に依頼しなければ意味がありません。
「クラウド会計ソフトに対応している税理士を探すのって面倒じゃない?」と思う方もいるでしょう。
freeeとMFクラウド会計では、各ソフトの認定税理士、公認税理士を無料で紹介してくれます!
認定税理士は当然各ソフトの扱いはお手の物なので、クラウド会計ソフトを活用したサポートしてくれます。
freeeでは税理士検索freeeで、freee認定税理士を検索できます。
依頼内容や住んでいる地域から自分にあった税理士を選べます。
やっぱり近所の方が担当してくれたら頼もしいですよね。
自分で探すのは面倒……という方には、プロのコーディネーターが利用者に合う認定税理士を無料で紹介してくれます!
MFクラウド会計ではMoneyForwordクラウド 税理士・社労士検索で、公認メンバーの税理士から気になる事務所に問い合わせ、面談ができます。
たくさんあって選べない……という方も安心です!
マッチする可能性が高い事務所を3~5事務所選定し、会計事務所から連絡するようお願いしてくれるサービスもあるので、そちらを利用しましょう。
おすすめクラウド会計ソフト、freeeとMFクラウド
数あるクラウド会計ソフトの中で、とくにオススメしたいのがfreeeとMFクラウドです。
それぞれの機能や特徴、おすすめポイントをまとめました。
freee
freeeの特徴
- 初心者にわかりやすい工夫
- 自動仕訳後の自動登録の機能がある
- スマホアプリでも仕訳操作ができる
【特徴1】初心者にもわかりやすい
freeeの一番の特徴は、独自のインターフェイスです。
従来の簿記の入力画面とはまるで違い、なんとなくでも使えてしまうのが利点。
専門用語もほとんど使っておらず、会計知識がゼロでも確定申告ができるので、右も左もわからない素人でもわかりやすいです。
初心者が頭を抱える確定申告の手続も、質問形式の問に答えるだけで書類作成が進んでいきます。
ただし、わかりやすい=使いやすいというわけではありません。
従来の簿記に関する知識がある人には、独自のインターフェイスというのはかえって使いづらい部分があります。
専門用語も使わないので、簿記や経理に関する知識や経験がある人の場合、少々不向きと言えます。
【特徴2】自動登録機能
freeeにもMFクラウド会計にも、自動仕訳機能があります。
自動仕訳
収支の勘定科目を自動で設定してくれる機能。
例:auから引き落としがあった場合、自動で「通信費」に仕訳されます。
仕訳だけでなく、登録も自動で行ってくれるのがMFクラウド会計との違いです。
自動仕訳が行われると、その仕訳が正しいかを確認して「登録」ボタンを押す必要があります。
freeeはココも自動化してくれます。
自動で登録される内容は事前に自分で設定するので、定期契約の支払いや通信費、光熱費といった毎月同じ内容の収支なら、すべてfreee任せで完全に自動化することもできちゃいます!
収支の内容が変則的な仕事の場合は恩恵が薄いですが、人によっては経理業務の作業を大きく減らせます。
【特徴3】アプリで操作できる
freeeもMFクラウド会計も、インターネットブラウザからならスマホで操作できます。
しかし、MFクラウド会計の専用アプリは閲覧専用で、入力などの操作をすることはできません。
freeeは専用アプリから仕訳の登録や取り消し、現金取引の明細データを打ち込めます。
外出中や通勤中でも経理作業ができるので、時間の節約にも効果的です。
これらの特徴から、freeeをおすすめしたい人をまとめました
freeeはこんな人におすすめ
- 会計未経験者、知識に不安がある人直感的な操作で使えます!
- できるだけ作業を自動化したい人自動登録機能はfreeeだけ!
- スマートフォンでいつでも作業をしたい人アプリでどこでも作業できます!
MFクラウド会計
MFクラウド会計の特徴
- 電子マネー、物販アカウントなどの対応サービス数が多い
- 一括仕訳が可能
- 手入力でも作業可能
【特徴1】対応サービスが多い
同期、連携できる金融機関やクレジットカードについては、MFクラウド会計もfreeeもほぼ同レベル。
大抵の銀行は対応しています。
ですが、電子マネーやプリペイド、クラウドソーシングやアフィリエイト、Yahoo!ショッピングなどの物販アカウントでの対応数はMFクラウド会計のほうが断然多いです。
MFクラウド会計の対応サービス一覧
freeeの対応サービス一覧
【特徴2】一括仕訳が可能
MFクラウド会計は経理業務を効率化させる機能が豊富です。
その一つは仕訳作業の一括選択です。
最大50個まで一括選択して処理することが可能で、ちまちまと選択する手間が省けます。
クラウド会計ソフトは従来のソフトよりも動作が遅いものが多いです。
それでもせいぜい数秒程度ですが、いちいち選択して処理して……という作業を続けると、結構時間がかかりますし、なによりじれったいですよね。
一括選択はクラウド会計ソフトだからこそ輝く機能なのです。
【特徴3】手入力でも作業可能
freeeの独自で初心者向けのインターフェイスに比べると、MF会計ソフトは従来の会計ソフトに近い画面です。
会計に関する知識がまるでない人にはマイナスな要素かもしれませんが、少し簿記をかじっている人にとってはこちらのほうが扱いやすいです。
また、入力方法を選べて、データ自動取得による入力や従来の方式での入力などができます。
経験がある人にとっては、多少手間がかかっても新しい方法を覚えるより、今まで通りの方法で作業するほうが早いこともあります。
ある程度会計の経験がある人には、自分にあった入力方法を選べるMFクラウド会計がオススメです。
また、完全自動ではなく半自動仕訳のため、あとから細かい修正を入れるのはfreeeよりもやりやすいです。
MFクラウド会計はこんな人におすすめ!です
MFクラウド会計はこんな人におすすめ
- Webサービスとの連携を重視したい人対応サービス数はMFクラウド会計のほうが多いです
- 一括で作業をしたい人 一括登録は予想以上に時短できます
- ある程度会計の知識がある人、手入力で作業したい人慣れている人は使いやすいし、細かい修正ができて小回りがききます
まとめ
freee | MFクラウド会計 | |
最安プラン | 月額払い1,180円、年額払11,760円 | 月額払い980円、年額払9,600円 |
連携サービス数 | ○ | ◎ |
請求書等作成 | ◎ | ◎ |
初心者向け | ◎ | ○ |
使いやすさ | ○ | ◎ |
仕訳登録 | 自動化可能 | 一括操作可能 |
アプリ | 閲覧、操作が可能 | 閲覧のみ可能 |
この記事を書いた人
副業のコツ編集部
副業のコツ