2020年05月21日更新
20代・30代から始める、安心した老後を迎えるための投資とは?
みなさんは、ご自身の老後を想像したとき、どんな生活を頭の中に浮かべますか?旅行を楽しんだり、新しい趣味を始めたり、または家族団らんでゆったりと過ごしたりと、みなさんそれぞれ理想の老後の生活があるでしょう。しかし、この記事を見ていただいているということは、老後にまつわる「お金」や「年金」について、何かしらの不安も抱えている方が多いのではないかと思います。少子高齢化の日本において、年金問題は山積みです。特に、20代・30代の若者世代ほど、その年金問題の深刻さは増していくと言われています。この記事では、そんな若い世代の方たちでも安心した老後を迎えられるよう、貯金やオススメの投資などいくつかの対策について紹介していきたいと思います。
目次
- 1 長寿大国日本で老後に必要なお金はいくら?
- 1-1 日本の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.02歳
- 1-2 豊かな老後を送るために必要なお金は夫婦で月々35万円!
- 1-3 はたして老後の年金対策としていくら必要なのか?
- 2 現金主義では年金問題に立ち向かえない!
- 2-1 インフレに弱い「現金」の貯蓄
- 2-2 「自分が働いてお金を貯める」ではなく、「お金に働いてもらう」
- 3 年金対策として「投資」という選択肢を
- 3-1 投資はギャンブルではない
- 3-2 投資方法にはたくさんの種類がある
- 3-3 根強く人気がある「株式投資」、サラリーマンでも始められる「不動産投資」
- 4 不動産投資を始めるときに押さえておきたいポイント
- 4-1 区分所有のワンルームマンションから始める
- 4-2 新築ではなく中古マンションから始める
- 4-3 郊外ではなく都心の物件を選ぶ
- 5 まとめ
ゆうた
副業のコツ編集部のゆうたです。
都内のSaaS系サービスがメインのIT会社に勤めながら、副業をしています。
好きなことや将来のため、そして本業に活かせる副業を行なっており、サラリーマンとしての収入とは別に年間400万円程度の収入があります。
今回は、未来に必要なお金や投資に関して自分なりに調べて、実践していたりおすすめの情報をご紹介します。
長寿大国日本で老後に必要なお金はいくら?
日本の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.02歳
日本の平均寿命は、医療技術の進化などによって、年々増していると言われています。海外の国に比べると安全な国でもありますので、世界的に見ても長寿国家です。平均寿命が延びることは、喜ばしいことではありますが、それに伴って浮き彫りになってくるのが、「老後のお金」の問題です。
豊かな老後を送るために必要なお金は夫婦で月々35万円!
ある調査では、夫婦の場合、老後に必要なお金は、月に25~35万円前後と言われています。これは、住宅費や食費などの最低限の生活費はもちろんですが、豊かな老後生活を送るための旅行や買物にあてるお金も含んでいる金額です。
一方で、一般的なサラリーマン世帯であれば退職後の収入はなくなりますので、月々の定期的な収入は年金のみになります。現在の年金支給の水準ですが、夫婦で月22万円前後が支給されているといわれています(会社員か自営業か等でも大きく変わります)。これをもとに単純計算すると、豊かな老後を送るために必要な生活には、月々13万円が足りないことがわかります。
はたして老後の年金対策としていくら必要なのか?
現在の年金支給開始は65歳ですので、日本の平均寿命を考えると、退職後の20年近くは年金を中心にした生活をしていかなければならないわけです。豊かな生活を送ろうと思えば、年金に加えて毎月13万円が必要になるわけですから、その不足分はご自身でなんとか捻出しなければいけなくなります。とても、年金だけでは生活できませんよね。これが、俗にいう、老後2000万円問題です。
年金のほかに、自力で2000万円~3000万円程度の資産を形成しなければ、思い描いているような老後生活を送ることはできません。また、何より不安なのは、年金支給額が今度も減る可能性や、年金支給年齢がさらに遅くなる可能性などが否定できないところです。つまり、これから時代、若い世代ほど「年金問題」の深刻度はより高まっていくという現実があります。
現金主義では年金問題に立ち向かえない!
年金支給が始まるまでに、現金を2000万円?3000万円用意しようと思っても、それは簡単なことではないと思います。雇用形態も多様になり、年収は下降傾向にあるこの時代に、そんな金額の貯蓄ができるのか、と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
インフレに弱い「現金」の貯蓄
また、現金は「インフレ」に弱い、という側面に気をつけなければなりません。現在は、ジュース1本150円で買えますが、これがジュース1本300円の時代に突入してしまうとします。物価が上がってしまいお金の価値が下がってしまう状態、これがインフレです。いやいやそんなことは起きないよ、と思う方もいるかもしれませんが、30年前ジュース1本は一体いくらで買えただろうかと想像してみてください。
このように、インフレの状態になった場合、いくら現金で貯蓄し続けて頑張って30年で2000万円貯めたとしても、使おうと思った老後にその価値自体が下がっていれば、意味がなくなってしまうのです。これが「現金」の怖い側面です。
「自分が働いてお金を貯める」ではなく、「お金に働いてもらう」
ここまでお読みになり、老後に対してかなりの不安感を覚えた方も多いでしょう。老後に必要なお金問題、年金支給額や支給年齢の問題、現金での貯蓄の問題、一口に「年金問題」といっても色々な側面に課題があるのが現実です。
では、サラリーマンは、どうやって年金問題に立ち向かえばいいのか、その一つの答えが「投資」です。
労働をして稼いだ大事なお金。そのお金を何も考えずに現金としてだけ残して老後に備えるのにはリスクが大きすぎます。それは先程のインフレの問題があるからですね。
多くの日本人は「投資はリスクが高すぎる」という考えを持っており現金主義の方が多いのですが、将来のことを考えると現金のみ所有していることのほうがリスクは高いといえるかもしれません。「投資」は、「あなたが働いている間に、お金にも働いてもらう」という考え方です。
年金対策として「投資」という選択肢を
投資はギャンブルではない
長期の「投資」と短期の「投機」
投資に対する誤解として多いのが、「それってギャンブルでしょ?怖いんでしょ?」という見方です。これは、投資によって大きく資産を失った人がいたり、逆に億万長者になった人がいたりと、そういったエッジケースがよくメディアに取り上げられるからだと思います。
投資=ハイリスクハイリターンというイメージがどうしても先行していますが、それは投資のある限られた一面でしかありません。
また、そのようなギャンブル的な要素は、短期に取引をするような場合に多く見受けられ、それは「投資」ではなく「投機」です。
「投資」の基本は、リスクをコントロールするために長期に渡り進めること。これをしっかり覚えておいてください。
若い世代こそ長期投資でリスクが抑えられる
そして、「長期的な投資」をするためには、若い世代から始めることが重要です。
「若いから投資はまだ怖い」ということを考える方もいますが、長期的な投資の世界では「若いから安心」といえます。若い人にとって年金はすぐに必要に迫られないお金。だからリスクの低い長期投資ができるのです。
投資について不安や心配だという方にとっても、一つ一つきちんと知識をつけていけば、投資は老後に立ち向かうための武器になるはずです。そのような知識を身につけるためにも、投資のプロが教える初心者セミナーに参加してみるのもおすすめです。
投資方法にはたくさんの種類がある
「投資」というと、皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか?最も一般的な投資といえば、株式の取引だと思いますが、その他にも、投資信託、国債・社債、為替取引(FX)といった言葉は聞いたことがある方も多いでしょう。
今回は、そんな投資の中でも、年金対策としてよく活用される投資方法について簡単に特徴を紹介していきたいと思います。
株式 | ・ 国内海外の多くの企業の中から投資先を選択できるが、知識や分析技術が必要 ・ 短期的な投資はリスクが高い |
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投資信託 | ・ プロが運用するので知識がなくても始められる ・ 販売手数料や信託報酬などの手数料がかかる場合がある |
国債 | ・ 最低金利が設定されているのでリスクが低い |
NISA | ・ 株式、投資信託などが対象 ・ 決められた上限内であれば、運用益が非課税になり、節税効果がある |
iDeCo | ・ 定期貯金、投資信託、保険商品などが対象 ・ 運用益が非課税になり、掛金に対する所得控除や、受け取る際にも控除があるため、節税効果が高い |
貯蓄型保険 | ・ 保険の保障と貯蓄が同時にでき、定期預金よりも解約返戻率が高い ・ インフレリスクや、途中解約による元本割れリスクがある |
不動産投資 | ・ 長期安定した家賃収入を得ることができ、インフレに強い ・ ローンが生命保険代わりになり、税控除も受けられる ・ 空室リスクや、不動産価値の変動リスクがある |
20代におすすめの投資のポイント
若い世代から投資を始めるときは、長期投資することでリスクを分散することができます。
また、コツコツ型の「積立投資」であれば、少額でも投資を続けることができ、収入が低い若いうちからでも十分に始めることができます。
30代におすすめの投資のポイント
年金対策という側面で投資を見た場合には、資産を売却して利益を得るといったタイプよりは、配当や家賃などの「安定的な収入」として手元に残っていく投資がおすすめです。家賃収入を得るための秘訣は、ぜひこのような情報も参考にしてみると良いでしょう。
根強く人気がある「株式投資」、サラリーマンでも始められる「不動産投資」
始めやすいが継続するにはハードルが高い株式投資
「株式投資」の魅力はなんといっても、投資先の選択肢がとても多いところでしょう。国内はもちろん海外の企業の株式にも投資可能ですので、応援したい企業や、成長分野に投資するなどすれば、経済と自分の生活の結びつきを強く感じられるようになると思います。
一方で、株式投資にはハイリターンハイリスクであるという側面もあります。それは、株式取引の場合、プロと同じ市場で戦うことになるからです。株式投資の場合、相場を読むための分析方法や指標も多岐に渡り、日々の情報収集がとても大事になってくる投資方法です。投資としては始めやすいことは確かですが、時間のないサラリーマンが投資を継続していくには若干ハードルが高いところもありますね。
サラリーマンに有利で人気な不動産投資
最近、サラリーマンに人気なのは「不動産投資」です。不動産投資用のローンを組んで物件を購入し、それを貸し出すことで、定期的な賃貸収入を得るという投資です。
不動産というと巨額な資産が必要なようにも思いますが、サラリーマンでも始めることができ、むしろサラリーマンのほうが有利とも言われます。
サラリーマンはローンを組むときに有利
サラリーマンに不動産投資が人気な理由は、ローンの組みやすさにあります。ご存知の通り、不動産は、元手となる資金がなくてもローンを組むことで購入することができます。この時点で他の投資と比べて性質が異なることがわかりますよね。
そして、サラリーマンは、個人事業主や投資家と比較して、そういったローンを組むときに有利になると言われています。それは、サラリーマンのような働き方であれば、定期的な本業の収入があると見込まれるからです。
ローンの話題になると、「本当にローンを組んでも大丈夫なのか?破産しないのか?」といった心配や不安を感じる人もいるかと思います。しかし、よくよく考えてみるとわかりますが、銀行側も返す見込みがない人にはお金を貸す、なんていうことはしてくれません。ローンを組めるということは、返済する能力があり信用されている証でもあるのです。ローンという武器を使って「お金に働いてもらう」ことができる、これが不動産投資の魅力であり、サラリーマンに人気の秘密なのです。
安定的な家賃収入であれば「年金代わり」にしやすい
不動産投資の魅力の一つに、長期に渡り安定的な家賃を収入として得ることができる、という点があります。不動産投資は、株のように売ったり買ったりを繰り返すことでリターンを得るのではなく、家賃という定期収入を見込む投資であるため、長期投資、安定収入に向いています。
そのほかにも、不動産投資は、節税面や、ローンを生命保険代わりにすることができるといった点でも他の投資方法に比べて魅力があります。もちろん、購入時の金額よりも売却時の金額が高くなれば、売却益を得ることもできます。また、現金と違い、インフレになっても物件自体の価値が減るわけではないので、物価の先行きがわからない長期投資にも向いています。
不動産投資を始めるときに押さえておきたいポイント
区分所有のワンルームマンションから始める
不動産投資の対象は、マンションやアパート、商業ビルなど多岐に渡ります。そして、マンションやアパートに投資する場合も、一棟丸ごと投資するのか、区分所有で投資するのかといった選択肢があります。
サラリーマンの投資として考えるのであれば、区分所有のワンルームマンションから始めるのがおすすめです。
物件や収支、リスクなどが管理やすく、不動産投資の中でも手堅いものになるからです。少ない投資金額でスタートできますので、融資も受けやすいという点でもメリットがあります。
新築ではなく中古マンションから始める
自分の居住するマンションであれば新築マンションが魅力的に映ると思いますがが、投資対象として考えたときには中古マンションがおすすめです。中古マンションの方が新築マンションよりも割安ですので、賃貸に出した時に安定した利益につながります。
しかし、中古マンションは一件一件のスペックが様々。どのタイミング優良物件が出てくるかわかりません。サラリーマンが働きながらそれらの物件を探していくのは難しいと思いますので、不動産投資のプロに相談しアドバイスを受ける方が優良物件に効率的に巡り合うことができるでしょう。
郊外ではなく都心の物件を選ぶ
ここ10年以上、日本の人口は減り続けている一方で、東京の人口は増え続け一極集中になっています。東京には企業の本社機能や大学も多く、今後も首都東京として地方との格差は広まる一方でしょう。
不動産投資は、長期に渡って安定的な家賃収入を得るための投資です。現在だけでなく、将来も賃貸需要があるかどうかがとても重要になってきますので、都心の物件で投資を始めるということが、リスクを極力抑えることに繋がるわけです。
不動産投資を学ぼう
不動産投資の初心者の方向けには、こうした不動産投資の基礎知識をマンガで紹介している書籍もあります。気軽に楽しく、不動産投資について少しずつ学んでいきましょう。
まとめ
この記事では、年金に不安を感じている方に向けて、年金対策として有効な投資方法について紹介してきました。以下のポイントをぜひ覚えていただければと思います。
安心した老後を迎えるためのおすすめの投資
- 1. 年金対策には「投資」がおすすめ。「お金に働いてもらおう」。
- 2. 20代、30代の若い頃から長期投資することでリスクを抑える。
- 3. サラリーマンにこそ「不動産投資」がおすすめ。
投資のプロからアドバイスを受けてみよう
今から、将来に備えて資産運用を始めたい。でもどのように始めたらいいかわからない方も多いと思います。みなさんおっしゃるのが、「失敗をしたくない」「リスクは減らしたい」ということです。
そんな投資の初心者の方向けに、投資のプロによるセミナーを開催しています。年金に不安のある方、将来の資産に不安のある方、お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
副業のコツ編集部
副業のコツ